スキャナーの比較

エプソンとキヤノンのA4スキャナー比較 — GT-S660とLiDE 400の速度・ソフトの違い

書類を手早くPDFにするならLiDE 400、本の置きやすさと軽さを重視するならGT-S660。A4カラー300dpiは約8秒と約10秒。写真補正やOCRの違いも比べます。

エプソン GT-S660 と キヤノン LiDE 400の比較

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価格・在庫は確認時点の情報です。購入前に販売ページで確認してください。

エプソン GT-S660とキヤノン CanoScan LiDE 400は、実売価格がほぼ同じA4スキャナーです。書類を手早くPDFにするならLiDE 400、本の置きやすさと軽さを重視するならGT-S660が候補です。

結論:書類中心ならLiDE 400、軽さと本の扱いやすさならGT-S660

本も読み取り、使うたびに片づけたい人にGT-S660

約1.4kgの軽さと、取り外せる原稿カバー

  • 厚い本を置く際に原稿カバーを取り外せる
  • 立て置き用のスタンドが本体に収まる
  • 2023年発売で、WindowsではDocument Capture Proも使える
書類をPDFにまとめたい人にCanoScan LiDE 400

A4カラー300dpiは約8秒、PDF専用ボタンも便利

  • 公称の読み取り時間はGT-S660より約2秒短い
  • PDF作成と終了のボタンが別々にある
  • カバーを持ち上げて最大21mmの厚手原稿に対応

実売価格はほぼ同じ。どちらも読み取り範囲は最大216×297mmです。

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定番の2台を選ぶ3つの質問

  1. 厚い本を置くため、カバーを取り外したいですか?

    はい原稿カバーを外せる GT-S660
    いいえ次の質問へ
  2. Windowsで保存・転送の手順を登録して繰り返し使いたいですか?

    はいDocument Capture Proが使える GT-S660
    いいえ次の質問へ
  3. 出し入れの軽さより、書類の読み取り時間とPDFボタンを重視しますか?

    はい約8秒の読み取りとPDF作成・終了ボタンがある LiDE 400
    いいえ約1.4kgでスタンド内蔵の GT-S660

主な違い

読み取り時間、質量、原稿カバー、ソフトに違いがあります。

項目 GT-S660 CanoScan LiDE 400
発売時期 2023年2月16日 2018年9月6日
カラー300dpiの読み取り時間 A4:約10秒/L判写真:約5秒 A4:約8秒/L判写真:約4秒
質量 約1.4kg 約1.7kg
寸法:幅×奥行×高さ 249×364×39mm 約250×367×42mm
厚い原稿への対応 原稿カバーを取り外せる カバーを持ち上げ、最大21mmに対応
立て置きスタンド 本体に内蔵 付属の専用スタンドを使用
本体ボタン 4個:PDF、メール、コピー、スキャン 5個:PDF作成・終了、AUTO SCAN、COPY、SEND
本体側USB端子 Micro-B Type-C
主なスキャンソフト Epson ScanSmart/Epson Scan 2、WindowsではDocument Capture Proも対応 Windows:IJ Scan Utility/Mac:IJ Scan Utility Lite

共通点はCISセンサー、光学解像度4800×4800dpi、A4・レター対応の216×297mmの読み取り範囲、USBバスパワーです。動作時の消費電力はGT-S660が約2.5W、LiDE 400が最大約4.5Wで、後者は最大値の表記です。

出典:GT-S660公式仕様・LiDE 400公式仕様

読み取り時間と重さ(公称値・短い/軽いほど小さい)

GT-S660LiDE 400
A4カラー300dpiの読み取り時間(約)
10秒
8秒

各社の測定条件による値

本体質量(約)
1.4kg
1.7kg

使うたびに棚から出すなら、GT-S660が300g軽い

出典:上の各社公式仕様とキヤノンのスキャン機能

書類の速度はLiDE 400、写真は補正機能で選ぶ

書類を何枚も取り込むなら、公称の読み取り時間が短いLiDE 400が候補です。A4カラー300dpiでは約8秒で、GT-S660の約10秒より約2秒短くなります。L判カラー写真300dpiもLiDE 400は約4秒、GT-S660は約5秒です。

LiDE 400の約8秒は、付属ケーブルをUSB3.0以上のポートにつないだ場合の値です。GT-S660はエプソン独自の測定条件による値で、両機ともPC環境や設定で所要時間が変わります。エプソンの速度条件・キヤノンの速度条件

解像度はどちらも4800dpi。写真は補正機能の違いで選びましょう。GT-S660は逆光補正・退色復元・ホコリ除去に対応し、Macでも退色復元を使えます。LiDE 400の褪色補正・ごみ傷低減・粒状感低減はWindowsのみ対応です。GT-S660の画像処理・エプソンのMac版機能表・LiDE 400の補正機能

GT-S660のカラー出力はRGB各色8bitです。LiDE 400はWindowsで各色16bitまたは8bit、Macで各色8bitに対応します。Windowsで16bit出力を使って画像を編集したいならLiDE 400が候補になります。ただし、光学解像度や階調の数字だけで色の再現性まで順位は付けられません。

PDF操作ならLiDE 400、定型作業の登録ならGT-S660

複数ページの書類をPDFにまとめるなら、作成と終了のボタンが分かれたLiDE 400が便利です。原稿を入れ替えて読み取り、最後に終了ボタンでまとめて保存する仕組みです。GT-S660もPDF保存に対応し、4つのボタンからEpson ScanSmartの処理を呼び出せます。キヤノンの5EZボタン

GT-S660はEpson ScanSmartで画像を見て、編集・保存します。WindowsではDocument Capture Proで読み取り設定や保存先を「ジョブ」として登録できます。同じ種類の書類をいつも同じ場所に保存するなら、GT-S660のジョブ登録が便利です。エプソンのソフトウェア

OCRで文字を検索できるPDFにしたいだけなら、どちらも候補です。GT-S660はEpson ScanSmartで検索可能なPDFを作成でき、LiDE 400にもテキスト付きPDF機能があります。OCRの有無では差が付かず、文字の認識精度は原稿によって変わります。Epson ScanSmartのOCR・LiDE 400のPDF機能

LiDE 400のスキャンアプリはWindowsがIJ Scan Utility、MacがIJ Scan Utility Liteです。GT-S660のDocument Capture ProはWindows専用です。LiDE 400のPDFパスワード設定もWindowsに限られます。LiDE 400の対応ソフト

発売時期とPCへの対応

GT-S660は2023年、LiDE 400は2018年発売です。LiDE 400もWindows 11に対応しています。

発売年だけでは、今のPCへの対応や今後のサポート期間は決まりません。使用中のOSと使いたいアプリの対応を、各社の案内で確かめておきましょう。

出典:GT-S660の製品情報・LiDE 400の発売発表・LiDE 400のOS別ダウンロード

接続端子も異なります。LiDE 400の本体側はType-Cで、付属ケーブルのPC側はType-A。GT-S660の本体側はMicro-Bです。ノートPCの端子と付属ケーブルの組み合わせも見ておきましょう。

本をスキャンするならGT-S660、立て置きは薄い書類向け

GT-S660は原稿カバーを取り外せるため、カバーが邪魔になる本を載せる使い方に向きます。説明書では、カバーを外して原稿を置き、軽く押さえて読み取る手順が示されています。ただし、カバーを外しても一度に読める範囲がA4より広くなるわけではありません。

LiDE 400は、カバーの付け根を持ち上げて厚さに合わせる構造です。厚さ21mmまでの冊子なら、LiDE 400のカバーを持ち上げて閉じられます。Windowsでは、白地の原稿の綴じ目にできる影を抑える補正も使えます。LiDE 400のとじ部の影補正

注意したいのは、ページが持ち上がる綴じ目付近です。エプソンの説明書にも、冊子の綴じ部で文字がゆがんだり、ぼやけたりする場合があると記載されています。綴じ目が浮くとぼやけやすい点は、どちらを選ぶ場合も気をつけたいところです。「厚い本が置ける」と「きれいに読める」は別の話です。GT-S660の冊子に関する注意、57ページ

立て置きは、収納と読み取りを分けて考える

使うたびに片づけるなら、スタンド内蔵のGT-S660は別部品を保管せずに済み、LiDE 400は付属スタンドを使います。GT-S660は、立てた状態では厚い原稿や最大サイズを超える原稿をセットできません。LiDE 400の立て置きはA4までの定型書類が対象で、おまかせスキャンは使えません。

本をスキャンするなら、スキャナーを平らに置けるスペースを空けておきましょう。立て置きは薄い書類に使いましょう。エプソンの立て置き条件・キヤノンの立て置き案内

使っている人の声から分かること

原稿を置く位置やボタンの押しやすさにも、使ってから気づく差があります。

GT-S660:取り込む速さと、作業の終わる速さは別

価格.comの投稿には、解像度を上げた際の待ち時間や、付属ソフトの操作に不満を持つ例があります。一方、楽天の購入者には速度や配線の少なさを評価する声もあり、速さへの評価は分かれています。4か月使った個人ブログも解像度と作業時間の関係に触れています。解像度を上げたときの待ち時間は、300dpiで測った公称値とは分けて考えましょう。価格.comの利用者レビュー・楽天の購入者レビュー・NX-Station Blogの使用記録

GT-S660:原稿を端に寄せると文字が欠ける場合がある

価格.comには、本を端に合わせたところ一部が読めず、離して置くと水平を取りにくかったという声もあります。公式の文書用セット手順でも、原稿台の端から約2.5mm離すよう案内されています。余白の少ない資料や本を取り込む人は、端の文字が入っているかプレビューを見るひと手間を見込むとよいでしょう。価格.comの利用者レビュー・GT-S660ユーザーズガイド、21ページ

LiDE 400:立て置きでは原稿の位置とカバーに気を配る

長期使用ブログには、立て置きだと原稿の角度がずれやすいという指摘があります。楽天の購入者も、カバーに隙間ができ、手で支えながら使う例を報告しています。続けてスキャンするなら、平置きに戻せるスペースがあると安心です。Rankman.netの長期使用記録・楽天の購入者レビュー

LiDE 400:PC環境で操作感が変わる

価格.comには、ボタンでPDFを保存できて便利だという声があります。一方、5つのEZボタンは手探りで区別しにくく、押す前に目で探すという声もあります。ケータイ Watchの執筆者は、自身のMacで専用アプリと通信できなかったと報告しています。いずれも個別の経験ですが、ボタン操作やPC環境によってはひと手間かかります。価格.comの利用者レビュー・Rankman.netの長期使用記録・ケータイ Watchの使用記事

買う前に確認したいこと

注文前に、置く原稿、作業場所、PCの端子を見ておきましょう。

手元の原稿とPCで確認する

写真の補正
Macで退色復元を使いたいならGT-S660。LiDE 400の写真補正はWindows向け
本の形
厚さを測り、綴じ目付近まで無理なく開けるかを見る
机の余白
本体だけでなく、開いた本とカバーの場所も確保する
立て置き
薄い書類用と考える。LiDE 400のAUTO SCANは平置きで使う
PCとの接続
USB端子の形と、使うOS・アプリの対応を確かめる
作業量
どちらも原稿は手で交換。読み取り時間に加えて置き直しと保存の手間を見込む

よくある質問

買い替えや複合機との使い分けで迷う点を、実際の相談に沿って整理します。

古いスキャナーで小さい文字がつぶれます。買い替えると改善しますか?

まず今の機種で、読み取り解像度や白黒のしきい値を調整しましょう。GT-S660とLiDE 400はどちらも光学解像度4800×4800dpiで、買い替えだけでは改善を約束できません。文字を強調する補正も試す価値があります。

プリンター複合機があっても、単体スキャナーを買うメリットはありますか?

読み取りのために大きな複合機を置きたくない人には、小さく収納できる点が利点です。特にGT-S660は約1.4kgでスタンドも内蔵しています。今の複合機の読み取り画質や操作に不満がなければ、買い足す必要はありません。

A3やB4の資料も取り込めますか?

どちらも一度に読む範囲は216×297mmまでです。A3やB4は複数回に分けて読み、対応ソフトで貼り合わせる方法があります。大判資料を頻繁に取り込むなら、一度で読めるA3対応機を選ぶほうが手間を減らせます。

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